オーラルヒストリー

オーラル・ヒストリーとは、「公人の、専門家による、万人のための口述記録」(御厨貴・東京大学名誉教授)と定義され、公人の歴史的な経験に関する証言を記録したものです。語り手の過去の記憶を、聞き手とのやり取りを通じて掘り下げていくという性格の歴史史料といえます。

戦史研究センターでは、防衛庁(省)・自衛隊関係者の歴史的証言が失われることのないよう、その口述記録を後世に残すこととするとともに、戦後日本の安全保障政策史に関する調査研究・教育の資とするため、上記関係者のオーラル・ヒストリーを作成し、これを部内外の関係各所に配布しています。本事業は、当該分野で先駆的な役割を果たした政策研究大学院大学のノウハウを継承しつつ、平成15年度(2003年度)より開始され、これまで30名以上の関係者からの聞き取りを実施したところです。

本オーラル・ヒストリーは、防衛省関係機関や国立国会図書館、全国の大学図書館等で閲覧に供されています。