戦争史研究国際フォーラム

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戦争史研究国際フォーラムは、戦争史に関して二国間もしくは多国間で比較研究することで、とかく一方的になりがちであった戦争史を多角的な視点から再検討すると同時に、当該国との相互理解を深め、信頼醸成に寄与することを目的とし、防衛研究所創立50周年を記念して平成14年度より開催しています。

第22回:「危機の時代における軍事協力」

令和6年度(2024年度)のテーマは「危機の時代における軍事協力」です。

令和6年度戦争史研究国際フォーラムでは、近年の国際政治の舞台において大きな役割を果たしている、「軍事協力」をテーマとします。20世紀以来、戦争・紛争のグローバル化や大国間衝突のリスクが飛躍的に増大するなかで、諸国家は同盟の有無を問わず、さまざまな形で軍事協力を展開してきました。それらは時に秩序の不安定化を招くなど、国際情勢に大きな影響を与えており、現在の安全保障課題や危機への対処について、多くの歴史的示唆を我々に提供しています。そこで、本フォーラムでは、主に第二次世界大戦期から冷戦期を対象として、軍事協力が地域秩序や安全保障の危機において果たしうる役割について、歴史的視点から理解を深めることを目指します。なお、今年度は、オンラインのウェビナー形式で開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。

日時 令和6年9月18日(水)09:30 ~ 16:00
※オンライン(ウェビナー形式、日英同時通訳付、事前登録制)
参加費 無料
申込み等 8月中旬までに掲載予定
第一部 (09:30~11:30)
- セッション1「『危機の20年』における軍事協力」(09:35~10:50)
 発表者
 ・ イアン・O・ジョンソン(米国・ノートルダム大学准教授)
  「“世界的破局への道”:ソ連—ドイツの協力と国際秩序の崩壊 1919-1941」
 ・ 田嶋信雄(成城大学名誉教授)
  「1930年代の日独軍事協力と中独軍事協力」
 ・ 藤井元博(防衛研究所主任研究官)
  「1940年代における中国の軍事建設と米国」
- 特別講演(11:00~11:30)
 リチャード・オヴァリー(英国・エクセター大学名誉教授)
 「1930年代の多国間関係と安全保障危機」
第二部 (13:20~16:00)
- セッション2「冷戦における紛争の国際化と軍事協力」(13:20~14:35)
 発表者
 ・ 松村史紀(宇都宮大学准教授)
「中華人民共和国成立前後の中ソ協力関係」
 ・ クリストファー E. ゴーシャ(加・ケベック大学教授)
  「第一次インドシナ紛争における軍事協力の国際化をめぐる考察」
 ・ 小野沢 透(京都大学教授)
  「米・イスラエル「同盟」再考:1960年代を中心として」
- 総合討論・質疑応答(14:40~16:00)

※プログラムは予告なく変更になる場合があります。