戦争史研究国際フォーラム
戦争史研究国際フォーラムは、戦争史に関して二国間もしくは多国間で比較研究することで、とかく一方的になりがちであった戦争史を多角的な視点から再検討すると同時に、当該国との相互理解を深め、信頼醸成に寄与することを目的としています。防衛研究所創立50周年を記念して平成14年度から開催しています。

第23回:「グローバル・ヒストリーとしての太平洋戦争」
令和7年度(2025年度)のテーマは「グローバル・ヒストリーとしての太平洋戦争」です。
本年度のフォーラムでは、終戦80年を迎える太平洋戦争を「グローバル・ヒストリー」の観点からとらえ直し、日本・中国・ロシア(ソ連)・欧米諸国の政治・外交・安全保障政策に焦点を当てます。当時の国際社会が経験した、既存の国際秩序・地域秩序の修正を図ろうとする動きは、現在でも顕在化しつつあり、令和4年12月に閣議決定された「国家安全保障戦略」でも指摘されています。本フォーラムでは、太平洋戦争期に各国の諸政策が果たした役割について考察し、歴史的視点から理解を深めることを目指します。
今年度は、オンラインのウェビナー形式で開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください。
日時 | 令和7年10月22日(水)09:30 ~ 16:50 ※オンライン(ウェビナー形式、日英同時通訳付、事前登録制) |
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参加費 | 無料 |
申込み方法 | ▶ お申し込みはこちら |
第一部 |
(09:30~11:45) - 開会挨拶、趣旨説明(09:30~09:45) - 基調講演(09:45~10:30) 波多野 澄雄(筑波大学名誉教授) 「グローバル・ヒストリーとしての太平洋戦争」 - 第1セッション「太平洋戦争と東アジア地域秩序」(10:40~11:45) 発表者 ・武田 知己(大東文化大学教授) 「大東亜会議とアジア・太平洋国際秩序」 ・サラ・ペイン(米海軍大学校名誉教授) 「グローバル・ヒストリーとしての日中戦争」 (コメント・討議 庄司 潤一郎(防衛研究所研究顧問)) |
第二部 |
(13:30~16:50) - 特別講演(13:30~14:15) ジョセフ・マイオロ(ロンドン大学キングスカレッジ教授) 「グローバル・ヒストリーとしての第二次世界大戦」 - 第2セッション「太平洋戦争と国際秩序」(14:25~15:30) 発表者 ・ブライアン・ファレル(シンガポール国立大学教授) 「第二次世界大戦期におけるグローバル・ヒストリーとしての日英戦争」 ・麻田 雅文(成城大学教授) 「グローバル・ヒストリーとしての南樺太・千島列島の戦い」 (コメント・討議 花田 智之(防衛研究所戦史研究センター主任研究官)) |
総合討議 | (15:45~16:45) |
閉会式 | (16:45~16:50) |
※プログラムは予告なく変更になる場合があります。