06国際会議(コネクションズ・ジャパン)におけるシミュレーション展示政策支援におけるシミュレーションの活用グローバルな安全保障課題 国際的な安全保障環境は複雑さ、厳しさを増しています。そのことは、海洋における自由な航行の妨害、サイバー空間、海洋、宇宙空間、電磁波領域を含むいわゆる新領域における脅威の深刻化、そして認知領域における戦いの展開などにも反映されています。防衛研究所ではこれらのグローバルな安全保障課題への対応に関する調査研究に取り組んでいます。防衛力の整備・運用・制度等に関する調査研究 防衛戦略、同盟協力、防衛産業、抑止、安全保障法制、国防組織、政軍関係、防衛力の人的基盤などに関する調査研究を実施しています。地域の安全保障情勢 我が国の主要な安全保障上のパートナーであるインド太平洋の地域諸国を取り巻く戦略環境や我が国の安全保障に重要な影響を及ぼす各国・地域情勢について、外交、経済、内政、軍事を含めた総合的な観点から独自の分析を行っています。その対象は米国、中国、朝鮮半島、ロシア、東南アジア、豪州、南アジアから、中東や欧州、アフリカにまでまたがります。 特別研究官(政策シミュレーション担当)及び政策シミュレーション室は、防衛研究所が有する高度な専門知識と研究力を活用し、シナリオの作成、参加者間の討議の進行(ファシリテーション)、報告書の作成などを含む、政策シミュレーションの企画・運営を担っています。また、外国研究機関等とも連携し、共同研究を実施するとともに、最新の技法を習得・研究しています。調査研究研究課題 防衛研究所の研究は、現在の日本を取り巻く流動的な戦略環境に対応するよう考慮しており、日本の安全保障に深く関わるテーマとして、例えば、次のような課題に取り組んでいます。政策シミュレーション 政策シミュレーションとは、仮想的なシナリオを設定し、そうした状況に置かれたときに、自国がどのように対応すべきか、関係国はどのように対応してくるかを議論することで、具体的な政策課題に取り組む際のアイデアを導き出す手法です。特に米国において大きく発展し、国防・外交当局の政策(戦略)策定の現場において広く取り入れられています。
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