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国際共同研究シリーズ8

FOI–NIDS共同研究
隣国からの視点:日本とスウェーデンから見たロシアの安全保障

ロシアの安全保障とエネルギー政策に関する本共同研究は、スウェーデン国防研究所FOI(ストックホルム)と防衛省防衛研究所NIDS(東京)による協力事業の成果である。本報告書の作成にあたっては、プロジェクトの運営面において、スウェーデン国防省および日本国防衛省から多大なる支援を受けた。本共同研究は2011 年春に開始し、同年10 月にストックホルムで、翌2012年3月に東京でそれぞれワークショップを開催した。この二度にわたるワークショップには、執筆者として本研究に参加した研究者らが集まり、論文の草稿やプロジェクトの運営について議論を重ねた。

本研究の目的は、類似する問題に関して、2つの異なる地理感覚を融合させる、もしくは並列させることにより、ロシアの安全保障観に対する理解の深化を試みることである。その基本的な要素であるロシアの戦略的アプローチ、軍事力配備、エネルギー政策、対テロ政策に関して、スウェーデンと日本による分析を比較することを通じて、ロシアに対するわれわれの理解が深まるものと考える。ロシアを二つの異なる地政学的観点から見れば、ロシア政府が西側か極東のどちらかだけに注力するわけにはいかないことが明らかである。欧州とアジアは、理由は多少異なっているが、共にきわめて重要な地域なのである。