防衛研究所の動向
2023年5月
ベトナム国防学院学院長の来訪
5月26日、川崎所長はベトナム国防学院(NDAV)の学院長チャン・ヴィエット・コア陸軍上将の表敬を受けました。NDAVはベトナム最高レベルの国防教育機関であり、ベトナム人民軍上級将校等に対する軍事及び安全保障に関する高度な教育等を実施しています。川崎所長との懇談では、本年9月に日越外交関係樹立50周年を迎えることを念頭に、両機関の交流を継続することの重要性を確認しました。




米空軍中国航空宇宙研究所(CASI)との研究交流
5月18日(木)、防衛研究所の副所長足立陸将補は、米空軍中国航空宇宙研究所(China Aerospace Studies Institute:CASI)のブレンダン・マルバニー所長からの表敬を受けました。直後に開催された中国研究会では、CASIのデレク・ソレン上級研究員による「中国のハイブリッド戦」と題する講話が行われ、防衛研究所の研究者及び多くの職員が参加する中、様々な意見交換が行われました。




NATO国防大学国防関係学校長会議(NATO CoC)への参加
5月8日(月)~13日(土)、川崎所長、大森室長及び瀬戸研究員は、エストニア(タリン)で開催されたNATO国防大学国防関係学校長会議(NATO CoC)に参加しました。同会議は、NATO加盟国の国防学校長等が持ち回りで主催する年次会合であり、NATO加盟国やパートナー国の国防大学校等が一堂に会する場です。会議では参加各国学校等との関係強化を図るとともに、欧州を始めとした地域情勢及び安全保障上の諸課題を踏まえた国防教育の将来像についての知見を共有しました。


防研研究者の国会参考人出席
5月19日、参議院・政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会において、山添博史米欧ロシア研究室長が、北方領土問題にかかるロシアの姿勢について、参考人として意見を述べ、その後、8名の委員と質疑を行いました(動画は
こちら)。
質疑の中で言及されたロシアの大国意識やウクライナ戦争をめぐる論点については、『 NIDSパースペクティブ1 大国間競争の新常態』でも詳しく論じられています。


パキスタン国防大学研修団との意見交換
5月8日、防衛研究所はパキスタン国防大学(NDU)研修団(団長:パキスタン国防大学学校長 ラハト・ナシーム・アフメド・カーン陸軍中将)との意見交換を実施しました。NDUは、パキスタン政府関係者、上級将校、外国将校等に対する教育を実施するとともに、国家安全保障等に関する研究を行っています。
意見交換には、足立副所長、伊豆山理論研究部長、栗田主任研究官及び𠮷田研究員が出席し、「自由で開かれたインド・太平洋」について積極的な意見交換を行いました。

2023年4月
駐日インド大使の来訪
令和5年4月26日、川崎所長は駐日インド大使シビ・ジョージ閣下の訪問を受けました。川崎所長との懇談では、日本とインドの研究交流を含む安全保障協力の重要性について認識を共有しました。



フランス軍事学校戦略研究所所長の来訪
4月20日、川崎所長はフランス軍事学校戦略研究所(IRSEM)の所長マルジョリー・ヴァンベリンゲム博士の表敬を受けました。IRSEMは、フランス国防省の研究所であり、安全保障に係る幅広い分野の調査・研究を実施しています。川崎所長との懇談では、両機関の研究員相互派遣等の研究交流の重要性に関する認識を共有しました。


イスラエル国防大学学校長の来訪
4月17日(月)、川崎所長はイスラエル国防大学(INDC)の学校長イタイ・ヴェルブ陸軍少将の表敬を受けました。INDCは、イスラエル国防軍の上級将校や安全保障に係る政府関係者等に対する軍事及び安全保障に関する高度な教育等を実施しています。川崎所長との懇談では、両機関の教育・研究における協力の可能性について意見交換を行いました。


2023年3月
フィリピンとの防衛研究交流(マニラ)
2023年3月26日~30日、増田室長と𠮷田研究員がフィリピンのマニラを訪問しました。 現地の研究機関や政府・軍機関等において地域の戦略環境について意見交換を行い、相互理解の増進及び人的ネットワークの拡充を図りました。


防衛研究所副所長 離着任行事
令和5年3月30日(木)、木口雄司前副所長が退官により、職員に見送られ防衛研究所を後にしました。同日付で足立吉樹新副所長が着任し、新体制が始まりました。


中東安全保障機関との研究交流(パキスタン・イスラム共和国)
2023年3月13日~18日、池上主任研究官と栗田主任研究官がパキスタン・イスラム共和国を訪問しました。
現地の軍関係機関や大学・研究機関等において、地域の戦略環境や日パ関係について意見交換を行い、相互理解の増進及び人的ネットワークの拡充を図りました。


インドDPG長の来訪
3月27日(月)、インドのシンクタンクの一つであるデリーポリシーグループ(DPG)所長へマント・クリシャン・シン大使の訪問を受けました。DPGは、歴史あるシンクタンクで、近年はインドの国力増進の観点から国際問題や戦略問題に焦点を当てた活動をしています。
川崎所長との懇談では、日印間の安全保障のさらなる発展にシンクタンクが果たす役割に鑑み、両機関の交流を継続していくことを確認しました。研究者との意見交換においては、シン大使からウクライナ戦争とインド太平洋地域の安全保障の関連性、インドと米国・ロシアとの関係についての見解が披露されました。


英国国防省開発・概念・教義センター長の来訪
3月16日(木)、英国国防省開発・概念・教義センター(DCDC)センター長フィン・モナハン空軍少将の訪問を受けました。DCDCは、英国国防省のシンクタンクであり国防政策の決定や能力構築、作戦に資する知的基盤を提供することを任務としています。
木口副所長との懇談では、両機関の特徴等についての紹介及び安全保障情勢についての意見交換を行いました。


東南アジア派遣(カンボジア・シンガポール)
2023年3月1日~8日、石原主任研究官と相澤研究員がカンボジアのプノンペンとシンガポールを訪問しました。
両国の大学や研究機関において調査及び意見交換を行い、地域情勢の理解及び人的ネットワークの強化を図りました。


2023年2月
ASEANワークショップ2023の開催
2月22日(水)、防衛研究所は、ASEAN地域に関する海外の研究者を 招へいし、ASEANワークショップを行いました。須永特任上席研究官の開会挨拶を皮切りに、討論を行うことにより、ASEAN地域における情勢理解及び国際交流の促進を図りました。


日豪研究交流(オンライン)
2023年2月21日、防衛研究所はオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)と合同Web会議を実施しました。
主にインド太平洋地域の安全保障について意見交換を行い事後の政策研究に必要な資を得るとともに、ASPIとの関係を深化することが出来ました。

日韓防衛研究交流
2月9日(木)、防衛研究所は、韓国国防研究院(Korea Institute for Defense Analyses)と日韓防衛研究交流を実施しました。同院安保戦略研究センター長 イ・ホリョン(Lee Ho Ryoung)博士他の研究者を招へいし、地域情勢及び安全保障上の諸問題について意見交換を行いました。


2023年1月
上智大学と防衛研究所との合同研究会
令和5年1月18日、上智大学と防衛研究所との間で初の合同研究会を開催いたしました。 第1セッションは「経済安全保障」を共通論題に、上智大学の齊藤孝祐准教授から「経済安全保障と大学」、そして防衛研究所の𠮷田智聡研究員から「経済安全保障:脱炭素化時代の中東産油国との戦略対話」と題して、それぞれご発表頂きました。
続く第2セッションでは「大国間競争と国際秩序」をテーマに、防衛研究所の兵頭慎治政策研究部長から「ロシアによるウクライナ侵攻が国際社会に与えた影響」を、また上智大学総合グローバル学部長の前嶋和弘教授から「ロシアのウクライナ侵攻に対するアメリカの対応」についてご発表頂きました。上智大学からは対面とオンラインを合わせて100名近くの学部生や大学院生、諸先生方が参加され、中内政貴教授の総合司会のもとに登壇者との間で充実した意見交換が行われました。
合同研究会の閉会後には防衛研究所の業務説明会を開催し、助川康政策研究部グローバル安全保障研究室長から研究職の教育研究活動について説明を行い、参加者と活発な質疑応答が交わされました。







防衛研究所 川崎所長による年頭の辞
令和5年1月10日(火)、防衛研究所 川崎所長による年頭の辞を行いました。年頭の辞においては、新年の挨拶及び各部等への要望事項等について述べられました。
